はじめての登山、装備はどんなものが必要?初心者向け基本アイテム編

日本の国土のおよそ70%が山岳地帯です。

標高の高い低いはさておき、沢山の山に囲まれたこの国で、山とは無関係に一生を終えるのもなんだか寂しい気がします。

私もこれまで、あまり登山などのアウトドアには、全く興味がなかったのですが、「山っていいかも!」と突然、思うようになってしまいました。

そこで早速、「今度の休みは、どこの山に行こうか?」

と、言いたいところですが、そういうわけにもいかない理由があります。

車やゴンドラなどの乗り物で頂上まで行って、付近を散策する程度であれば、すぐにでも行くことはできますが、それなりの山に、実際に自分の足で歩いて登るとなると、それなりの装備が必要になってきます。

これから、登山を始めてみようという人は、いったい、どんなアイテムを揃えたらいのでしょうか?


🔳 どんな装備が必要なのか?

日帰りの登山やトレッキングでは、どんな装備が必要になるのでしょうか?

たとえば、子供の頃の日帰り遠足を例にして、考えてみます。

□ 遠足で用意するもの

子供の遠足で用意するものというと、

・動きやすい服装
・歩きやすいシューズ
・リュックサック
・ハンカチ・ティッシュ
・雨具
・水筒
・お弁当
・おやつ

だいたいこんな感じになると思います。

子供の遠足ですので、それぞれの性能には、それほどこだわりは必要ないかと思います。

□ 日帰り登山で用意するもの

一方、日帰りの登山の場合は、大きく分けると、

・ウェア類
・シューズ
・バックパック
・歩行をサポートするもの
・緊急時にあるといいもの

このように考えることができます。

これが、山小屋やテントで一泊の登山となると、プラスαで必要なものが増えるのですが、今回は、日帰り登山ということで話を進めていきまます。

🔳 最低限必要な装備

□ ベースレイヤー(インナー)

登山では、肌に近い部分のウェアを、ベースレイヤーと呼びます。

アウトドア初心者は、教えてもらわないと、あえて買おうとは思わないと思うのですが、意外と重要なアイテムになります。

ベースレイヤーとは、一番下に着るウェアのことで、早い話、TシャツとかロングスリーブTシャツです。

「そんなの、買わなくてもたくさん持ってます!」と思うことでしょう。

しかし、その素材は何でしょうか?

私もそうでしたが、おそらく多くは、コットン(綿)製品ではないでしょうか?

肌触りの良いコットン(綿)ですが、

・雨や汗などで濡れると重たくなり、なかなか乾きません。
・また、汗などの臭いも気になります。
・そのため、基本的に、登山(移動中)にコットン(綿)は、不向きとなります。

ベースレイヤーに求められる性能は、吸汗性、速乾性、消臭効果などです。

そうなると、天然素材では、ウール(メリノウール)などか、または、最近であれば、高機能な化学繊維で作られたウェアということになります。

また、その下に着るアンダーウェア(下着)がコットン(綿)では、せっかく揃えたベースレイヤーが台無しです。

実質的には、アンダーウェア(下着)が、いちばん肌に接するウェアになりますので、これもベースレイヤーということになります。

登山用のベースレイヤーを分かりやすく言うと、ユニクロの「エアリズム」みたいな素材で出来た、アンダーウェア(下着)やタイツ、Tシャツなどです。

実際には、もっと高機能ですが。

インナーについては、別の記事でも詳しく書いています。

失敗しないアウトドアウェアの選び方 – インナー編

それから、冬でもヒートテックは、やめておいたほうがいいのですが、ヒートテックについては、別の記事で詳しく書いています。

→ ユニクロの「ヒートテック」タイツは寒い!最強インナーはモンベルの「ジオライン」だった!

ベースレイヤーをまとめようと、

インナー(下着)や、その上に身につける、ロングスリーブTシャツやタイツなどが、ベースレイヤーと呼ばれる、登山では基本のアイテムになります。

アウトドアウェアは、けっして安くはありませんが、それでもベースレイヤーは安いほうですので、ここはケチらず揃えたいものです。

また、ベースレイヤーは、山に行かないときの仕事や、普段着の下にも使えますので、意外と無駄にはなりません。

価格を抑えたかったら、素材さえ気をつければ、ユニクロやワークマンなどにも使えるものがあります。

→ アウトドアウェアはどこで買う?ワークマン・ユニクロ・無印良品はアウトドアで使えるのか?

また、もう少しだけお金がかけられるという人は、コストパフォマンスのいい、モンベルもオススメです。

モンベルについても、別の記事で書いています。

→ モンベルはアウトドア初心者にオススメ!ウェア選びで迷ったらモンベルストアへ!

□ ボトムス

ベースレイヤーを揃えたら、次は、ボトムスです。

「さすがにボトムスは大丈夫!ジーンズや、チノパンとか持ってるし!」

と思いますよね。

しかし、それらも、多くは素材がコットン(綿)ですので、ベースレイヤーと同じ理由で、おすすめは出来ません。

登山でのボトムスに求められる性能は、ベースレイヤーと同様に、吸汗・速乾性ですが、それに加えて、ストレッチ性や立体裁断などの、動きやすさも重要です。

また、気候の良い季節であれば、ショートパンツが、軽快に歩くことが出来るのですが、転んだときのケガや、虫刺されなどを予防するためにも、基本的には、スパッツ(見せてもいいタイツ)と組み合わせて履きます。

素足にショートパンツという格好は、山ではあまり推奨されません。

ショートパンツ+スパッツスタイルは、登山に慣れてきたら、ぜひ挑戦したいところですが、まずは、基本として、フルレングスのボトムズも1本用意しておいたほうが良さそうです。

セパレートタイプで、フルレングスにもショートパンツにもなるボトムスもありますが、つなぎ目のファスナー部分が足に当たって、それが意外と気になるので、私はあまり好きではありません。

ボトムズについては、別の記事でも書いています。

→ 失敗しないアウトドアウェアの選び方 – ボトムス編

□ トレッキングシューズ

気温が高い時期であれば、ベースレイヤーとボトムスに加えて、シューズがあれば、とりあえず、山は歩くことができます。

低山であれば、怪我のリスクや、疲れ方が違うとは思いますが、スニーカーで、行って行けないこともない山も、けっこうありますので、お試しのトレッキングであれば、スニーカーなどで行ってみて、本格的に登山をしたくなったら、登りたい山に合わせたトレッキングシューズを買ってもいいと思います。

トレッキングシューズも、けっして安くはありませんので。

トレッキングシューズについては、どんな山を歩くのか、トレッキングなのか、トレラン(トレイルランニング)なのか、などなど、使用するシーンに合わせて選ぶ必要があります。

シューズの素材、アッパーの高さ、ソールの硬さや厚さや溝、シューレースなど、様々な違いがあるので、どのような山に登るのかに応じて、専門のスポーツ用品店などで、アドバイスを受けながら購入するのが安心です。

サイズ選びは、アウトドア用のソックスを履いた状態で合わたほうがいいので、事前にソックスも用意したいところです。

シューズは、実際に履いてみて、歩いてみて、最適なシューズを購入したいところです。

店舗によっては、登りと下りを体験できる模型なども用意されていますので、そのような店舗では、きちんと確かめたうえで購入することができます。

シューズのサイズが合っていなかったら、登山どころの話ではなくなってしまいます。

具体的には、下りでも足が当たって痛くないサイズを選びます。

また、オーダーメイドでもない限り、自分の足のサイズにピッタリのシューズというのも、なかなかありません。

そこで、ソックスが足とシューズの隙間を埋めてくれる、重要な役割を果たします。

ソックスも、石田純一さんでもない限り、持ってない人はいないと思いますが、お手持ちの普段、履いているものを流用するのではなく、アウトドア用のクッション性の良いものを用意したほうがいいです。

ベースレイヤーとアンダーウェアをセットで考えたように、シューズとソックスもセットで考えましょう。

アンダーウェア(下着)もそうですが、「ソックスなんて、とりあえず持っているものでいいや!」と思っていると、せっかく手に入れたトレッキングシューズがもったいないですよ。

とりあえずスニーカーで試してみようというのであれば、ソックスだけ買ってしまっても、スニーカーが、きつくて履けなくなると思いますので、やはりシューズとソックスは、セットで考えたほうが良さそうです。

→ ハイキング・トレッキングシューズの選び方 (初心者向け) ポイントはソックス選びと足囲

□ バックパック(ザック)

ベースレイヤーとボトムスに加えて、トレッキングシューズを手に入れたら、残りの最低限の装備としては、バックパックでしょうか。

バックパックは、ザックなどとも呼ばれますが、詳しくは別の記事をご覧ください。

→ 登山用バックパック(ザック・リュックサック・デイパック)の違いと選び方 〜 初心者向け

まだ、中に入れるアイテムが、それほど揃っていなくても、おやつやお弁当、水分補給用の飲料などを持っていくと思いますので、バックパックは必要です。

登山のアイテムというと、バックパックのイメージが強いので、いちばん始めにバックパックを購入する方もいるかもしれません。

バックパックは、悪天候や寒さに備えて、レインウェアや防寒着などを入れて行ったり、逆に暑くてなって途中で脱いだウェアを入れるなど、飲食物以外でも、入れるものは沢山あります。

一般的には、30リットル前後の容量のバックパックが、はじめてのバックパックとしては、推奨されています。

バックパックも、シューズと同様に、とりあえず使えるものがあれば、手持ちのものを使ってみたり、購入する場合も、普段使い出来るようなモデルを購入しておけば、万一、登山に行かなくなってしまった場合でも、無駄になりません。

バックパックは、沢山のブランドから、沢山の商品が発売されていますので、その中からひとつを選び出すのは、とても難しいのですが、お気に入りのバックパックが手に入ると、山行が更に楽しみになるので、根気よくお気に入りを見つけたいものです。

バックパックについは、別の記事でも詳しく書いています。

→ 登山用バックパック(ザック・リュックサック・デイパック)の違いと選び方 〜 初心者向け

🔳 おわりに

今回、紹介した4つの装備があれば、とりあえずは、簡単なトレッキングや登山に挑戦できると思います。

もちろん、それ以外でも、例えば、レインウェアなども、とても大切な装備ですので、たとえ天気が良い場合でも、バックパックの中に入れておいたほうがよいアイテムなのですが、本当に数時間のお試しトレッキングで、そこまで揃えるのもどうかなと思います。

なぜなら、安いレインウェアを買った場合、絶対にあとで買い直すことになるし、ゴアテックス製などの良いものは、上下で揃えると、けっこうな金額になりますので、今後も使うかどうか分からない場合には、ちょっと勿体無いような気もします。

また、「やっぱり、このブランドが良かった!」というようなことも、あとあとになって分かったりもします。

だからといって、レインウェアは要らないというわけではなく、安全性を考えると、用意しておくべきものですので、特に、気温が低い時期であれば、たとえ出発時が晴れていても、何かしらの雨風を防げるウェアは用意が必要です。(命に関わる場合もあるので。)

とりあえず、ということであれば、ワークマンなどの格安のものを利用してもいいと思います。

ワークマンは、デザイン性はともかく、機能面では決して侮れません。

→ アウトドアウェアはどこで買う?ワークマン・ユニクロ・無印良品はアウトドアで使えるのか?

あとになって買い直すことを考えると、中途半端な金額のものを買うのがいちばん勿体無いかな、と個人的には思います。(実際に、後悔も多々あります…)

それ以外にも、帽子やハット、グローブ、サングラス、ゲイター、ヘッドランプ、トレッキングポール、コンパス、腕時計などなど、あると良い装備や、登る山によっては、必須となるアイテムもたくさんありますが、それについては、別の記事でまとめようと思います。

まずは、これからも登山を続けるのかどかが分からないのであれば、可能な限り手持ちで流用出来るものを利用したり、普段使いと共用できそうなタイプのものを選んで購入しておくと、後悔が少ないと思います。

そして、本格的に登山にハマってしまったら、1つずつ良いものを揃えていけばいいと思います!

次に揃えるのは…

→ レインウェア・ハードシェルなどのアウターレイヤーの違いと選び方。迷ったらゴアテックスをひとつの基準に!

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