マズローの欲求5段階説を解説 〜 ビジネスや自己実現のためにどう活かす?

・ 人は、どんな時に、どんなことを求め、どんな行動を取るのか
・ 誰に、どんなものが売れて、どんなものが売れないかのか
・ 自分の現状を理解し、よりよいライフスタイル目指す方法

マズローの欲求5段階説』をご存知でしょうか?



この理論を知ることで、

人は、どんな時に、どんなことを求め、どんな行動を取るのか

という行動パターンわかるようになってきます。

そして、この理論をビジネスにあてはめると、

誰に、どんなものが売れて、どんなものが売れないかのか

ということが見えてくるようになるので、自分の商品を有望なターゲットに、正しくアプローチできるようになります。

また、『マズローの欲求5段階説』を、自分自身にあてはめると、

 自分の現状を理解し、よりよいライフスタイル目指す方法

がわかるようになります。

■ マズローの欲求5段階説とは

『マズローの欲求5段階説』とは、アメリカの心理学者「アブラハム・マズロー」が、人間の欲求レベルを、ピラミッド形の階層に5段階で表した理論のことです。

その5段階欲求ですが、人には、

・ 生理的欲求 (Physiological needs)
・ 安全欲求 (Safety needs)
・ 社会的欲求 (Social needs)

・ 承認欲求 (Esteem needs)
・ 自己実現欲求 (Self-actualization)

の5つの欲求段階があるとされています。(それぞれ言い方が、多少違う場合もありますが、意味は一緒です。)

そして、これらの欲求レベルには、「低次のレベル」と「高次なレベル」があり、低次な欲求が満たされると高次の欲求レベルへと移り変わっていきます。

それでは、低次の欲求レベルから、順番にみていきましょう。

□ 生理的欲求 (Physiological needs)

まず、もっとも低次な欲求に生理的欲求というものがあります。

「生理的欲求」は、食事・睡眠・排泄など、生命を維持するための本能的な欲求です。

いまの日本においては、概ね最低限の生活は保証されていますので、ほぼ「生理的欲求」は満たされていると言っていいでしょう。

□ 安全欲求 (Safety needs)

「生理的欲求」が満たされると、次に、安全欲求という欲求が出てきます。
生きるための最低限の欲求が確保されると、生命の危険をより少ないくしたい、と思う欲求が生まれます。

経済的安定性、健康の維持、生活水準の維持、事故防止、保険(保障)などに対する欲求が、2つ目の「安全欲求」です。

いまの日本においては、こちらも概ね満たされている場合が、ほとんどではないでしょうか。

□ 社会的欲求 (Social needs)

「生理的欲求」と「安全欲求」が十分に満たされると、次に、社会的欲求という欲求が出てきます。(「所属と愛の欲求」と呼ぶ場合もあります。)

「社会的欲求」とは、「孤独を避け、恋人や友人など、誰かと一緒にいたい」と思ったり、社会的に、何らかのコミュニティや組織に属して、人とのつながりを持ちたいと思う欲求のことです。

そこには、自分が社会に必要とされている、果たせる社会的役割がある、他者に受け入れられている、ということを求める気持ちがあります。

これが3つ目の「社会的欲求」です。

このあたりになると、現在の日本でも少しは、怪しくなってきます。

日本でも、孤独を感じている人は多く、特に高齢者の孤独は、「孤独死」につながる危険性もあり、社会問題にもなっています。

また、この「社会的欲求」が満たされないと、不適応や重度の病理、孤独感や社会的不安、鬱状態などになる原因にもなります。

□ 承認欲求 (Esteem needs)

「社会的欲求」が満たされると、次に、承認欲求という欲求が出てきます。(「尊厳欲求」と呼ぶ場合もあります。)

「承認欲求」とは、簡単に言ってしまうと、「自分が集団から価値ある存在と認められたい、尊重されたい」という欲求です。

「承認欲求」が満たされないと、劣等感や無力感などの感情が生じます。

本人は、意識していないかもしれませんが、この「劣等感」を抱えて生きている人が、とても多いように感じます。

そして、この「承認欲求」には、

・「低次の承認欲求

・「高次の承認欲求

という、2つのレベルがあります。

「低次の承認欲求」とは、周囲の人に認められたいと思ったり、社会的に認められたいとうような、第三者からの承認を求める欲求のことです。

「低次の承認欲求」は、他者からの尊敬、地位への渇望、名声、利権、注目などを得ることによって満たすことがでますが、マズローは、「低次の承認欲求」レベルにとどまり続けることは危険だとしています。

日本の教育制度の問題もあり、残念ながら、今の日本には、この「低次の承認欲求」に支配されている人が、とても多くみられます。
そして、より良い人生を歩むためには、この段階から抜け出す必要があると思います!

それに対し、
「高次の承認欲求」とは、たとえば、資格取得に挑戦してみたり、自己ベストに挑戦してみたりと、他者からの承認ではなく、自己の承認を求めるようになる欲求のことです。(ただし、他人に認めてもらうための挑戦は、低次の承認欲求になります。)

「高次の承認欲求」は、自己尊重感、技術や能力の習得、自己信頼感、自立性などを得ることで満たされ、他人からの評価よりも、自分自身の評価が重視されます。

まずは、この段階に進まないことには、その先の「自己実現」への道は拓けません。

誰かの承認を求め続ける限り、誰かの人生を生きることになります!

代表的なのが、親や上司などの期待に応えようとする人生ですね。

人生において、真の「幸せ」や「成功」というものを手に入れるためには、この段階に留まらないことが重要だと考えます。

ここは深いです。

簡単には語り尽くせませんが、とりあえず、これが4番目の「承認欲求」です。

□ 自己実現欲求 (Self-actualization)

上記の4つの欲求が満たされると、いよいよ最後は、自己実現欲求の段階に入ります。

「自己実現欲求」の段階では、「自分の持つ能力や可能性を最大限発揮し、具現化して自分が、なりえるものにならなければならない」と思うようになります。

たとえるなら、芸術家の境地とでもいうか、この境地までくると、独創的な世界に入り、常人からは理解されないようなことも増えてきます。

しかし、当の本人は、自己実現のために行っているので、そんなこと気にもとめなくなります。

私は、これを書いていて、「スティーブ・ジョブズ」が真っ先に思いうかびました。

ここまで来ると、成功も見えてきますね。

なぜなら、周囲の意見や、世間の常識などの余計なことに囚われることなく、自己実現へ向かって邁進できるからです。

これが5つ目の「自己実現欲求」です。

■ 第6の欲求「自己超越欲求」

じつは、マズロー氏は晩年、「5段階の欲求」の上に、「自己超越欲求」(Self-transcendence)なるものがあると提唱しました。

マズロー氏によれば、この段階に達している人は、世界人口のわずか2%ほどしかいないと言われているほど、ごく少数です。

「自己超越欲求」を説明しようとすると、あまりにも抽象的になるので、イメージとして、「マザーテレサ」や「ガンジー」のような、自己の枠組みを超越した人を想像してみてもらえると分かりやすいと思います。

「自己超越欲求」は、普通の人には、ほぼ無縁の世界なので、あまり気にしなくてのではないでしょうか。

■ マズローの欲求5段階説をどう活かす?

『マズローの欲求5段階説』を自己実現のために活かす方法は、前章までの説明で簡単に触れました。

ポイントは、

他者からの承認ではなく、自分自身が自分を認めるという「自己承認」

だと書きました。

そして、『マズローの欲求5段階説』を、ビジネスやマーケティングに、どのように活かすのか、ということにも、少し触れてみたいと思います。

『マズローの欲求5段階説』を利用することによって、

・ どの層に、何がアプローチできるのか?
・ 逆に、何がアプローチできないのか?

というようなことが、見えてくるようになります。

たとえば、

砂漠で喉がカラカラで、今にも死にそうな人に、パソコンを売ろうとしても、まず売れませんね。

しかし、飲料水なら喜んで買ってもらえるでしょう。
そのうえ、「あなたは、命の恩人だ!」と感謝までされるかもしれません。

このように、お客さんの心理状態を『マズローの欲求5段階説』に当てはめて考えてみると、そのお客さんには、「何が売れて、何が売れないのか」ということが見えてくるようになります。

ここでミスマッチが発生すると、当然ながら、その商品は売れません。

■ 欲求レベルに合わせた売り方

欲求レベルによって、同じような商品であっても、売り方や見せ方によって、何が売れるかや、売れる金額が、大きく変わってきます。

たとえば、リンゴを例にしてみると、

・「生理欲求」の段階の人には…
⇒質はどうでもよく、とにかく食べらればいいリンゴ。

・「安全欲求」を求める人には…

⇒無農薬で育てた安全安心なリンゴ。

・「親和欲求」を求める人には…

⇒贈答品用の上等なリンゴ。

・「承認欲求」を満たしたい人には…

⇒1個3万円もする超高級なリンゴ。

・「自己実現欲求」を満たしたい人には…

⇒リンゴというよりも、リンゴの木や畑そのもの。

このように、相手がどの欲求段階にいるかによって、同じような商品でも、売り方や、売れる価格帯が変わってきます。

これらことは、ビジネスやマーケティングを行うえで、大いに参考になりますね。

■ おわりに

いまの日本では、最も低次な「生理的欲求」と「安全欲求」は、ほぼ満たされている人が多く、その先の「社会的欲求」や「承認欲求 」を求める段階の人が多いのではないかと思います。

しかし、

一般的に「成功者」と呼ばれる人たちは、その先の「自己実現欲求」へと進んだ人たちです!

「自己実現欲求」へ向かえるかどうかのカギになるのが、「低次の承認欲求 」から「高次の承認欲求(自己承認) 」へ向かえるかどうか、「そこに気づけるかどうか」ではないかと、私は考えています。

このことは、より良い人生を求めるあたって、とても重要なポイントとなりそうです!

最後に、大事なことなので繰り返します。

他者からの承認を求めている限り、人は、より良い人生を送ることはできない!

以上、

マズローの欲求5段階説を解説 ビジネスや自己実現のためにどう活かす? 

についてでした。

現状がどうであれ、諦めずに、より良い人生を歩んでいきましょう!

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