上高地は、日本屈指の山岳リゾートとして、いまや外国人観光客にも大人気の景勝地となっています。
上高地は、散策路が、とてもよく整備されていため、ウォーキングコースは、ほぼ平坦な道が続きます。
そのため、誰もが、安心して楽しむことができます。
今回は、上高地へ、
日帰りで初めて行く人向けのモデルコースを2つと、
絶対にやめておいたほうがいいコースを1つ
紹介します。
Contents
■ 散策マップを買おう!
上高地へ行ったら、まずは、
「上高地散策マップ」は、各施設の売店で、購入することができます。
確認するのを忘れましたが、もしも、各バスターミナルに売っていたら、バスに乗る前に買っておきましょう。(たぶん売ってます。)
「上高地散策マップ」には、名勝地やホテル、バス停やトイレ等の場所や、徒歩での時間などが掲載された散策図と、その裏面には、上高地の鳥瞰図が掲載されています。
価格は、物価の高い上高地にあって、
ポイントはサイズで、
と、かなりのコンパクトサイズです。
出典:http://www.kamikochi.or.jp/about/walking-map/
まずは、この「上高地散策マップ」を手に入れましょう。
旅の記念にもなります。
■ 散策コースの全体像
まずは、上高地の公式サイトより「上高地ウォーキングマップ」を見て、全体像を把握しておきましょう。
日帰りの散策であれば、
https://www.kamikouchi.info/map/
徳沢より先は、おそらく登山者しかいないと思います。
徳沢の先は、横尾大橋があり、その先には、横尾山荘やキャンプ場などがあります。
そこから先は、
また、涸沢方面へ進まずに、槍沢沿いを進み、槍沢ロッヂを経由して進むと、
コースの周遊目安時間を、同じく上高地公式サイトより掲載しておきます。
http://www.kamikochi.or.jp/about/walking-courses/
■ おすすめのモデルコース
上高地の観光スポット 大正池 は 日帰りでも外せない!美しい鏡面反射(リフレクション)を撮りに行こう!でも書きましたが、日帰りの場合、朝の4時台のシャトルバスに乗ったとして、帰りのシャトルバスまでの時間は、長くても12時間前後です。
ただ歩くだけでよければ、歩くこともできますが、実際には、
そうでないと、せっかくの上高地の思い出が、「ただ歩いて疲れた!」という、あまり楽しくない思い出として残ってしまいます。
そして、
それを踏まえて、まずは、おすすめのモデルコース2つを、順番にみていきます。
■ 大正池〜河童橋〜明神コース
シャトルバス→大正池→田代池→田代橋・穂高橋→ウェストン碑→河童橋→岳沢湿原→穂高神社奥宮・明神池・嘉門次小屋→明神橋→明神館→折返し→上高地バスターミナル
まずは、王道というか、初めてであれば、
というのが、この大正池〜河童橋〜明神コースです。
このコースを選んでおけば、
時間的には、
もちろん、歩くスピードや休憩や写真撮影などに使う時間の長さで変わってきますが、5時間もみておけば余裕でしょう。
このコースを歩く注意点は、
大正池バス停で降りて、そこから歩いて河童橋や、その先の明神(明神池・穂高神社奥宮など)まで向かいます。
そして、上高地バスターミナルまで戻ってきて、そこから帰りのバスに乗ります。
大正池で途中下車をして、大正池をみてから、次のバスに乗って帰ることも可能ですが、大正池から帰りのシャトルバスに乗ろうと思っても、ハイシーズンは、いっぱいで乗れない可能性もありますので、その点には、注意が必要です。
■ 河童橋〜明神〜徳沢コース
上高地バスターミナル→河童橋→岳沢湿原→穂高神社奥宮・明神池・嘉門次小屋→明神橋→明神館→古池→氷壁の宿 徳澤園→折返し→上高地バスターミナル
次に、
「氷壁の宿 徳澤園」まで行ってみたい!
という場合は、この河童橋〜明神〜徳沢コースです。
終点の上高地バスターミナルまで、シャトルバスで行き、そこから河童橋、そして明神へと向かいます。
明神から先も、平坦ではあるのですが、
そのため、上高地に、
サンダルや、手ぶらで来ちゃった!
みたいな、超軽装備の人は、無理とは言いませんが、なるべくなら、明神から先へは進まないほうがいいでしょう。
明神から先は、
どうしても徳沢や、その先の横尾まで行ってみたいという人以外は、はじめの「大正池〜河童橋〜明神コース」の方が、だんぜんオススメです!
■ 絶対にやめたほうがいいコース
シャトルバス→大正池→田代池→田代橋・穂高橋→ウェストン碑→河童橋→岳沢湿原→穂高神社奥宮・明神池・嘉門次小屋→明神橋→明神館→古池→氷壁の宿 徳澤園→折返し→上高地バスターミナル
つまり、
という、
実際に歩いてみて分かったのですが、この散策コースは、推奨しません!
かなり疲れます。
私の場合ですが、2万歩以上歩くと、けっこう疲れます。
行くだけであればいいのですが、実際には、同じ距離を歩いて帰って来なくてはいけません。
たとえば、河童橋から徳沢までは、およそ2時間歩きます。
そして、2時間かけて歩いて行くということは、2時間かけて戻ってこなくてはいけないということです。(行きはいいけど、帰りがツラい…)
休憩を挟めば、河童橋と徳沢を往復するだけでも、4時間〜4時間半かかることになります。
それでも、歩きなれた人や、何も見たり食べたりしなくてもよく、休憩もそれほどいらないというのであれば、
ただ、それが楽しいかというと、どちらかと言えばツラい、という可能性のほうが高くなります。
ただ、歩くだけなら、別に上高地まで行く必要もないかもしれません。
上高地まで行ったからには、上高地を満喫しまよう。
■ おすすめは
はじめての上高地観光のおすすめは、やはり、
それでも、ふだん歩かない人からすれば、まぁまぁ、歩くことになります。
時間的な制約や、体調、高齢者やお子さんと一緒など、何らかの理由で、そんなに歩けないという人は、
もしくは、
というように、さらにコースを半分に分けてもいいでしょう。
その場合は、
一方、
改めて、コースと時間を整理すると、
・「河童橋〜明神」コース … 120分 〜 150分
・「大正池〜河童橋〜明神」コース … 180分 〜 240分
・「河童橋〜明神〜徳沢」コース … 300分 〜 360分
・「河童橋〜明神〜徳沢〜横尾」コース … 540分 〜 640分
となります。
また、上記の時間には、写真撮影や食事の時間、ボケっとする時間などを含んでいませんので、実際には、さらに60〜120分くらいの時間が必要になります。
そうなると、横尾まで行くことは可能ですが、帰ってきたらシャトルバスの最終便に間に合わない可能性もあります。
そんなに欲張らずとも、また行けばいいのですから。
■ 服装や装備
夏の上高地であれば、服装や装備は、さほど気にする必要もありません。
天気が良ければ、半袖、短パンでもOKです。
強いて言えば、
・雨具は必ず用意する
・長時間歩けるシューズを履く
・サポート機能つきタイツを履くと疲れが軽減できる
・紫外線対策は必ずする
ということくらいです。
■ トイレマップ
上高地に初めて行く予定の人で、トイレについて気になっている人もいるかもしれませんので、最後にトイレマップを載せておきます。
上高地には、けっこうトイレがありますので、ご安心下さい。
オリジナルの「ウォーキングコースマップ」は、「クラブゲッツ」さんの素晴らしいサイト(https://www.clubgets.com/bus_tour/kamikochi/)より、お借りしました。
オリジナルマップ:https://www.clubgets.com/bus_tour/kamikochi/
緑色の ① 〜 ⑩ がトイレで、無料とチップ制(100円程度)があります。
チップは、上高地の自然を守るために使われるそうです。
■ おわりに
当初は、上高地の散策ルートやトイレの場所などを、写真をふんだんに使って、詳細に仕上げようと思ったのですが、撮った写真が膨大過ぎて、まったく処理が追いついていないため、今回は、簡易版として作成しました。
今後、もしも写真の整理ができたら、詳細版を作るかもしれませんが、
とも思います。
まずは、滞在できる時間が決まったら、大まかなコース(スタートとゴール)を決めて、あとは、実際にいってみてから、100円の「上高地散策マップ」を片手に、散策するのがいいのではないかと思います。
最後に、もういちど所要時間を整理すると、
・「河童橋〜明神」コース…120分〜150分
・「大正池〜河童橋〜明神」コース…180分〜240分
・「河童橋〜明神〜徳沢」コース…300分〜360分
・「河童橋〜明神〜徳沢〜横尾」コース…540分〜640分
だいたい、これくらいの時間が必要だと思います。
上高地(とくに明神まで)は、どこも綺麗で、非常に感動しましたが、
河童橋ほど、人が多くないのもポイントです。
なんだか、全身が浄化されるような感覚に陥りました。
あそこには、必ずまた、行きたいと思っています。
明神館よりも先は、正直言ってキツかったです。
行ったから言えることですが、
そして、次回は、
「明神館に泊まってみようかな?」
とも思っています。
それから、テント泊にもチャレンジしてみたいですね。
最後にひとこと、
「時間や、機会があったら行ってみよう」なんて言っていると、一生、行けないかもしれません。
まずは、
そうすれば、あとは意外と、なんとかなってしまうものです。
ぜひ、楽しんで来て下さいね!
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